経済アナリストの森永卓郎さん(日本専売公社、経済企画庁などを経て、獨協大学経済学部教授)が、新著「年収崩壊」
を出されたようです。
第1章「崩壊する日本人の年収(年収300万円もいまや危ない/日本の貧困率は世界一に迫る勢い ほか)」から始まり、自己経済と価値観、生き方などを、私のような素人にも分かりやすく語られています。
アメリカのアジア外交の中心が、日本から中国へとシフトし、北朝鮮とも国交を回復するといったようなアジア情勢になるとするならば、その現実をどれほどの日本人が受け入れられる(認めることができる)のだろうか。
資源が無く輸入に頼らなければならないという現実、終身雇用に長く慣れ親しんできた現実、「ここは本当に先進国日本なのか?」と日本人として恥ずかしくなるような、有名企業や政治家の不祥事の頻発している現実。。。
それでもまだ多くの日本人には安心感(のほほん感)が漂っていて、危機感が欠如しているように思われてならない。
ただ、さすがに住宅ローンでステップ償還・ゆとり償還で組んで、今後月々の返済額がアップする人たちはさすがに危機感はあるだろう。
月々の返済額がアップする上に、親は定年退職し収入減、子供の教育費は上がり、ガソリンや食品などの物価が上がり、さらに追い討ちをかけるように消費税などが上がっていくとしたら、経費を削ることに加え、収入を増やすことを考えるだろうとは思う。
ただ、なぜだか世の中うまくいかないもので、収入に余裕がある人にはさらに収入が入るようになっていて、収入が欲しくて血相を変えてがんばる人にはなかなか収入が入らないもので・・・。不思議だ。
ともあれ、森永さんも本に書いておられるように、格差社会に生き残るための「お金サバイバル術」を、もう少し真剣に、具体的に考えてみるべきではないだろうか。