ネットワークビジネス(MLM)も今や6兆円市場。
現職の国会議員までもが本を書いて出版するほど、日本に産業として根付いてきた感がある。
6兆円というと、同規模では今のドラッグストア市場、住宅リフォーム市場、そして将来2010年にITサービス市場が6兆円になる見通し、といった規模である。
ネットワークビジネスもこのぐらいの規模にまで大きくなったということは、その周辺産業も含め、雇用も促進され、そこに従事して賃金などの恩恵に浴している人もかなり多い。
まさに「無視できない市場」になったという感がある。
そう言えば、ネットワークビジネスの話の中で、よく混同されるということで聞くのが”ねずみ講”。
私が生まれる数年も前、昭和43年頃をピークに”ねずみ講”というのが流行ったらしい。もちろん、私が生まれる前なので、よく知らないし、今でもよく分からない。私の周りの人が、残念ながら誰も正確に説明できないからだ。
そんな具合だから、ネットワークビジネスのことを初めて知った時、逆にねずみ講というものが昔あったということも知った。
どうも、ねずみ講がいけなかったのは、後から入った人が破綻して損をするのが分かっているのに、勧誘してお金を出させようとするからダメになったらしい。
ん? 後から入った人が破綻して損をする? なんか似ている話があるようなないような・・・。
今、年金不払いの人が多くなっているのは、ひょっとして後から入った人(若い世代)が、破綻する(老後に受け取れない)のが分かっているから?
金融・企業財務に関する総合コンサルティングを行うKPMGフィナンシャルサービスコンサルティング株式会社を創業し、現在株式会社フィナンシャルの代表を務める木村剛氏も、ブログで『厚生年金はネズミ講か? 』というコラムを書いてらっしゃるし、つい先日2007年11月には『僕らの年金脱退宣言』という本も出されている。
やや話は逸れてしまったが、私自身はネットワークビジネスについては、「良い商品をおススメし、おススメした方から購入が発生したら報酬を受け取る」というビジネスだと思っている。
携帯電話会社や保険会社などがよくやっている”お友達紹介キャンペーン”に近いような感覚だ。
ネットワークビジネスをやっている人の中には、「人生の成功者」などという大げさな言葉を振りかざしたり、「本気にならなきゃ」などとビジネス収支そっちのけで宗教の信者のようになってやっているような人の話も聞くが、私はそういう仲間には入りたいとは思わない。
ただ、「良い商品をおススメし、おススメした方から購入が発生したら報酬を受け取る」という一つのビジネス形態だと思っている。